スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]
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カスタマーレビュー
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日常からの飛翔
40人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
森博嗣さんの同名小説を押井守監督が映画化。
アイルランドに良く似た空の下。テレビも飛行機もある世界。そこでは平和の意味を忘れないために、企業がショーとして「戦争」を見せる。空中戦を行うのは、永遠に大人にならない子供たち・キルドレ。
本作はそんな彼らの孤独と交流、漠然とした日常と張り詰めた「戦争」の連鎖の物語です。
押井監督が「若者に観てもらいたい映画」と言ってたので、どんな作品になったかと思いきや、実に押井作品らしい映画だったと思います。哲学的なメッセージを映像で見せる加減など、「天使のたまご」に近いイメージを感じました。同時に、森博嗣さんのテイストでしょうか、いつもの押井作品にはない空気もあり、ふと萩尾望都さんの漫画「A-A'」を思い出しました。
当初、キャラクターデザインがイマイチかと思っていましたが、実際に動くと良かった。子供の姿をした、子供でない何者か。そんなキルドレ達を繊細に描いています。
特筆すべきは音楽でしょうか。ハープやオルゴールで繰り返されるメインテーマは物悲しく美しく、息苦しいまでの日常を重ねていく物語に良く合っていたと思います。
原作は未読なので、細かい設定などは分かりませんが、雰囲気は十分に堪能しました。不安に満ちた日常から飛び立っていく時の、キルドレ達の表情が印象深く、消化しがたい感覚を残す作品です。
作品の世界感に触れて欲しいです
37人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
映画「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」が自身にとって素晴らしい作品だった為、押井監督の「スカイクロラ」を大変期待していました。期待以上の作品で二度、映画館に足を運びました。
両作品は原作者が違うのにヒロインの名前が極めて似ている事を不思議に思い、情報を収集したところ、はっきりした事は分からなかったのですが、「スカイクロラ」の原作者 森博嗣さんが好きな映画に押井作品をあげており、偶然の一致ではないようです。押井監督が映画化するのは必然だったのかもしれません。
(「攻殻機動隊→草薙素子」 「スカイクロラ→草薙水素」)
主人公の函南優一の前任の栗田仁郎も押井監督原作 脚本の「人狼 JIN-ROH」を想起するのは深読みでしょうか。
戦争がなくなると平和を実感出来ない人間の為、国ではなく企業がショーとして戦争を行う。
大人が意図的に終わらせない戦争、大人にならず思春期の姿のままのキルドレが職業として戦闘機に乗る世界。
キルドレが戦死しても、再生され以前の記憶が僅かに残るまま、永遠に戦争を続ける。
このキルドレという特別な存在を通し「生きる事とは何か」が主題の作品ではないでしょうか。
映画を観た後に物語を何度となく思い出し「生命」「愛」「不死」「終わらない絶望」など反芻して考えました。
作品から思う事は多いですが、まずは論理や理屈は度外視して、作品の世界感に触れて欲しいです。
空での戦闘シーンのリアルな映像のそれとは双極に描かれた登場人物、欧州の美しい風景、印象的な室内と調度品、感傷的な音楽、それらと物語がひとつになり比類なく美しい世界感が創造されており、心の琴線に触れる作品です。
価値がある。
50人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
DVDとどれだけ映像に差があるのか確かめたい。 今から楽しみだ。
※高い100円もあれば安い百万円もある。
物の価値とは、そういうことです。
幼児な子は、レンタルで十分だ。
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