おくりびと [DVD]
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カスタマーレビュー
ただいま 全て の中から 発売日以降 で 星5つ ののレビューを表示中
伊右衛門を飲みながら。
8人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
いつも通勤途中にその前を通る仏具屋さんにポスターが貼ってあるのを見かけて以来、この『おくりびと』はなんとなく気になる映画だった。けれど、その「気になる」というレベルのままでいるうち、あれよあれよと国内外の映画賞を受賞しまくり、ついにはオスカーの最優秀外国語映画賞までもらってしまった(部門として設立されてからは、日本映画初)。無性にうれしくなったオレは、お祝いとして伊右衛門―主演のモッくんがCMに出演しているお茶―を飲むようになり、さらにこのDVDも、作品未見の状態ではあったが、ご祝儀のつもりで購入することにした。滝田監督の師匠である故・向井寛監督の人情ロードムービー『GOING WEST 西へ…』がオレは好きだったので、この作品もきっとお気に入りになる、という予感はあったが、その予感はみごとに的中。きっちりとしていて、それでいて手造りの暖かみの感じられる佳編に仕上がっていた。この、無駄な力みのないお弟子さんの作品が高く評価されたことは、雲の上の向井監督も喜んでおられることだろう。
観ていると、モッくんの心情がものすごく自然に伝わってくる。「あー、わかるわかる」を超えて「まるでオレだよ、これ…」という瞬間が、何度もあった。しなやかにコミカルに、モッくんは情けなくもしっかり進もうとする男を演じている、というか、役柄と一体化している。まるで、演じることを愛しているかのようだ。
そしてスタッフ・キャストともに、適材適所のいい仕事ぶり。たとえば、『相棒』では捜査一課の三浦を演じている大谷亮介さん。わずかな出番ながら、さすがの名演技を見せてくれた。
残念なのは、本編の画質があまりよくないこと。メイキング(受賞関連映像は無し)、未公開映像などとあわせて3時間以上の分量を1枚のディスクに収めたためだろうか。今後、ブルーレイや新たなエディションでの発売もありそうだが……。
滝田監督の良い面が出た秀作
6人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
滝田監督作は、時に演出過剰で見ているこちらが引いてしまう作品もあるのですが、
この「おくりびと」は、その演出過剰になる一歩手前で、意識してかどうかはわかりませんが、
客観視しているのがとてもよかった。
特に主人公が川で遡上してくる鮭をみているシーン。
あそこでやたらと銭湯のおじさんとやり取りしない、というのがいい。
後の伏線にも繋がるし、
主人公の心情を素直に映し出している。
作品自体は、テーマもさるごとながら、
映像美もキャストの演技も見事。
本木政弘もこんなに成長したんだー、と感慨深く鑑賞しました。
とかくアカデミーで受賞しただけに、いろいろ言う人もいるでしょうけど、
受賞の有無を問わず、この作品は滝田監督としてのベストだと思います。
素直に、「いい映画」と誰にでもお勧めできる、そんな作品です。
*ただ、東北地方では、妊婦はやたらと死人に触れることは忌み嫌う風習があるので、
その点は映画とはいえ、やや気になりましたけど。
最高!の一言。
17人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
結論から言います。
ケチのつけようがありません!
アカデミー賞獲ったとか関係ありません。
素晴らしい映画だと強く思います。
ゴチャゴチャ言ってる人は、相当ひねくれてるだけです。
自分は何も言いません。
観て泣きました。
ラストも最高です。
人間の「尊厳」を描いた作品。山形の風景もよいです。
6人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本作は「羅生門」「地獄門」「宮本武蔵」に次いで四番目のオスカー受賞作(外国語映画)となったが、これだけ日本的なシャシンが選ばれた、というのは画期的なことだ。納棺師という仕事を通して、来世へ旅立つ人々の「身支度」を観客は見届ける。この儀式は、死生観というよりも旅立つ人の「尊厳」を守るような所作だと感じた。だから自然と涙が出てきたのだと思う。「おくりびと」とは当然、山崎努演じる佐々木社長と本木演じる大悟のことを指しているが、もうひとり、笹野高史演じる葬祭場の係員役も忘れ難い。滝田監督って、こういう作風だったっけ(笑)。さすが日活出身の職業監督だけある。本作はTBSピクチャーズが松竹と組んだものだが、配給が松竹というのもカラーに合っていてよかった。山形を舞台にすることで「三丁目の夕日」のようなムリクリVFXで昭和を作ることもなく、非常にノスタルジックな絵を作り上げたことも成功の要因だろう。出来は4つ星だが、オスカーやヨコハマ映画祭などでの評価に+1つで5つ星。
良かったです。
6人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アカデミー賞受賞作ということで、一光を浴びている中、彼と映画館で見ました。
すべてのシーンに意味があり、ストーリーが進むにつれてその一つ一つが繋がっていく無駄の無い作品。人の死と向き合うという暗くなりがちなテーマをうまく笑いも取りながら、視聴者を惹きつける作品に仕上げていると思う。
「人生最後のお買い物はお棺である」、「ご遺体を食事でいただいている」などと行った斬新な表現が面白い。どんなに長く生きてきても、生と死の瞬間はたっての瞬で、だからこそかけがえの無い瞬間だ。その一瞬である死と向かいあう納棺師が、どれほど大きな意味を持ち、また責任の重い仕事なのかと思う。だからこそ、この作品の中で、納棺師は、亡くなった方へ敬意を示し、尊厳をたもたせ、そしてその生の重さを周りに思い知らせる。
日本人の繊細な感受性、魂の信仰など、人間の原点を見せつけてくれる。百聞は一見に如かず。
確かに賞を取らなければ
41人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
絶対観なかったが、良い映画だった。 私は両手分程の人を見送ったが、同じ納棺師でも化粧の段階で故人の顔を生前の面影なく変えられてしまいガッカリした事や、逆に故人に一番親身にしてくれたケアの人が施した綺麗な化粧を「どうかこのまま変えないで。故人もそれを望むはず」と斎場の人に頼んだ事などを思い出した。で私もやはり「死化粧はこういう人達にして貰いたい」と映画観て感じた。 確かに納棺の儀は伝統ではない。本来するのは身内、現に母は曽祖母の死化粧をしたし映画でもそれは説明している。でも「病院で湯灌させる場合もあるが難しい。普通の風呂の温度では傷むし、硬直してるし」と一緒に観た病院勤務の友人が言った。死は時期予測が出来ない。若い人が突然亡くなったりすれば家族は現実を受け入れるのが精一杯。核家族化し畳の上での往生が普通でない今、隙間産業として納棺師は大切な仕事だと思う。 一方その職種への世間の偏見も分からないではない。私も重度知的障害児の保育士だが常にご理解頂ける訳ではない。「派遣村の人も職種を選ばなければ」その職種に納棺師も介護士も私の就く職種も入る。驚くに値しない。音楽や雰囲気も暖かく、夜観るに相応しい。あとフグの白子が非常に美味しそうだった、困った事に。
邦画が世界に認められた作品
7人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2008年の邦画話題作と言えば、間違いなく本作「おくりびと」だろう。公開されると高い評価を得て口コミが広がり、なんとアカデミー賞・外国語映画賞を受賞した。まさに快挙。邦画が日本だけでなく世界に通用することを証明したのだ。もちろんアカデミー賞作品、内容も素晴らしい。所属していたオーケストラが解散してしまい、地元に帰ってきた主人公は、たまたま広告に載っていた“旅のお手伝い”という文字を見て早速仕事の面接を受けることに。その仕事とは、ご遺体を棺桶に納棺する納棺師の仕事だった。
おそらく納棺師という仕事を本作で初めて知る人がほとんどだと思う。こんな仕事があったのかと驚いたが、何よりその仕事をしている人間に対する描き方が本作はズルいくらい上手。遺体を触るということに対して、どこか批判的というか良く思わない人がいる。残念ながら、そういう人がいることはおかしいことではない。遺体処理に分類される仕事は決して美しい仕事ではないからだ。それでも、遺体を目の前にして「死」というもの感じ、遺体を美しくしていく主人公の姿は心に響くものがある。妻に「穢らわしい!」と言われても、納棺師の仕事を誇りに思っている主人公は本当に魅力的な登場人物だ。
死後2週間が経過し、腐敗が始まっている老婆の遺体を見た後に自宅で妻に抱きつく主人公の姿には共感を覚えた。「生」と「死」の両方を実感した主人公の行動が本当によく描けている。全編を通して演出のレベルの高さがうかがえるはずだ。
納棺師という日本ならではの仕事を題材に、世界で評価される傑作を作り上げたスタッフ・キャストはただすごいの一言。邦画がだってやれば出来る、日本だって素晴らしい映画を作ることが出来る。そのことを証明した本作「おくりびと」は、今後の映画界で語り継がれていく作品になったに違いない。アカデミー賞を取ったのにはそれなりの理由があるのである。
過去の描かれない女・美香(広末涼子)
13人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
『おくりびと』の主要登場人物には、なにかしら過去に傷がある。大吾(本木)には父親の出奔、佐々木(山崎)には妻との死別、百合子(余)には子供を棄てたつらい過去。
みおくられる死者にもそれなりのつらい人生があった。女として生きられなかった男、孤独な死をむかえた老婆、息子の協力が得られない銭湯屋のおかみ、反抗期で事故死してしまった娘、子を棄てた父親などなど。
しかし、大吾の妻・美香だけは過去が描かれない。このことは重要である。妻は、現在そして未来の象徴なのだ。子供を宿し、夫の仕事に誇りを持つ未来の象徴として彼女は存在するのである。「美しすぎる」妻、広末涼子はまさに適役であった。
日本が世界に誇れる映画
10人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「おくりびと」のDVDをツタヤで買って見ました。主人公小林大悟(本木雅弘)は東京のプロのオーケストラに入りチェロ奏者としての道を歩んでいた。だが突然オーケストラの解散をオーケストラのオーナーに言い渡される。チェロ奏者としての夢が破れた大悟は妻の美香(広末涼子)に自分の生まれ育った故郷山形に住もうと山形行きの話を持ちかけ大悟夫婦は大悟の生まれ育った故郷山形で生活することになる。ある日大悟はふと見た求人広告の中に「NKエージェント」の求人広告を見つける。旅行会社だと思い大悟が「NKエージェント」に行くと社長(山崎努)から「ああこの広告、誤植だな。「旅のお手伝い」ではなくて安らかな「旅立ちのお手伝い」。」と思いもよらない仕事内容を告げられる。実は「NKエージェント」は納棺、遺体を棺に納める仕事をしている会社だったのだ。大悟は驚きと戸惑いを感じながら納棺師の見習いとして働き出す。納棺師の見習いとして働くうちにさまざまな人のさまざまな境遇のお別れと接していく。やがて大悟は納棺師の仕事をしていくうちに自分を捨てた父親への思いや同級生との交流、妻美香の妊娠などを通じ自分自身を見つめ直していく。私自身の感想は生と死の事や家族愛、仕事への矜持、夫婦愛、両親のことなどを深く考えるとても深くてずしりと心に響くいい映画だと思います。まちがいなく近年の日本映画の5本の指に入る名作だと思います。米国アカデミー賞外国語映画賞受賞やモントリオール世界映画祭グランプリ受賞など世界でも高い評価を得ていますので日本が世界に誇れる映画になりましたね。主演の本木雅弘さんもとても実力派俳優さんだと思います。
ロードショーを観た直後にDVDを購入
4人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
死者への畏敬の念が厳粛に静謐に描かれている。それは同時に生あるものへの賛歌でもある。多くの人々の思いが重なり合い、愛によって育まれた作品であると感じた。監督、脚本、主演、助演、脇を固める名優たち。作品全体を包み込むあたたかなチェロの音色。このテーマをユーモアを交えキレのある作品に仕上げたスタッフ・キャストに賛辞をおくりたい。DVDならではのメイキングも興味深い。共に購入した『納棺夫日記』(文春文庫)にも心打たれた。
納棺師に見た、プロとしての誇り
23人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
何より素晴らしいと思ったのは、納棺師という職業の、厳しさをきっちりと描いていたことです。
確かに遺体を扱う仕事であり、その遺体はいつもきれいな状態とは限らないのでしょう。
また、遺体を取り扱う職業に対する周囲の偏見、そしてバス中の学生や仕事上で会う人々からの心をえぐられる言葉の数々。さすがに「けがわらしい」という言葉には驚きましたが、実際、それに近いことを言われるようなことがあったということでしょうね。
TVでは本木さんの納棺師としてのたち振舞の美しさを絶賛する声が多くあり、確かに美しかったのですが、それは裏側にある尋常でない仕事の厳しさを全て受け入れ、それでも「亡くなった方を最大限に美しく装い、送り出す」という使命を全うされているからこそ醸し出される「誇り」なのですね。
またこの映画で一番心を惹きつけられたのは、ご遺体を清め、装いが終わってからの、遺族とのお別れの場面です。
遺族は当然、別れを悲しむわけですが、そこには悲しみのみならず、亡くなられた方へのあふれるばかりの「愛情」そして「感謝」も満ち溢れています。それは生きていたころの何倍にも凝縮されて、そこに存在しているわけです。そんな様子が、この映画では非常によく描けていました。
そして故人と過ごす最後の時、そんな愛情と感謝と共に、故人を最大限に美しい状態で送り出してあげたいという、そんな遺族の願いのお手伝いをするのが納棺師なのですね。
だから故人を送り出してあげた後、遺族から納棺師へ贈られるのは「ありがとう」という感謝の言葉。
この映画にはある種の「癒し」があるとTVで語っていた方がいらっしゃいましたが、わかる気がしました。
死って、誰しも出会う事なのに、どこか遠ざけてしまうよなぁ。
7人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
映画「おくりびと」を観ました!
夢やぶれて実家に帰ったチェロ弾きが、
実家に帰って納棺師となるお話。
「納棺師」という職業と、その内容を初めて知りました。
故人との別れを、やさしい愛情で満たすお仕事です。
すごく素晴らしい仕事で、
すごく美しい仕事のはずなのに、
主人公(もっくん)は大好きな人から忌み嫌われてしまう。
「けがらわしい」って。
悲しいと思ったけど、
自分の中でも、死と向き合う仕事に対して、
少なからず同じ感情を持っていたかも知れません。
死って、
誰しも出会う事なのに、
どこか遠ざけてしまうよなぁ。
死と向き合うのが怖いから、
そんな仕事を受け入れられないのかもね。
でも、最初は反対していた人たちも、そして自分も、
もっくんの真摯な仕事っぷりを見て、
心を開いていく。
見ていて涙がわんさか出てきました。
最近、一年が短く、一日が長く感じます。
もっと一生懸命生きなきゃなぁ。
雰囲気がとても綺麗な映画。
6人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
久しぶりにいい映画に出会えました。
「死」というテーマを、改めて考えさせられますが、
決して暗い内容ではなく、笑える場面もあり、堅苦しくないのが良かったです。
何度かある納棺の場面での、主人公(本木氏)の繊細な動作には「美しい」と感じるほど。
鑑賞した者として、自信をもってオススメできる作品です。
届くの楽しみです♪
8人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
今度DVD何買おうかという話になった時に、家族みんなで、満場一致。
今、最高の話題作を家で大画面でみたいと思います。
死は日常であり、終わりでなく新たな始まりにつながる門である
7人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本木雅弘という役者の「大きさ(物理的にも人間的にも)」に圧倒される映画である。映画の中で繰り返される納棺師として遺体を整える仕草についての本木の演技が息を飲むほど素晴らしい。本木は言葉ではなく俳優としての演技により、誰もが目を背けていたい葬儀という死に関わる職業・差別の対象となる職業を人にとっての新たなる船出を整える尊い聖なる高貴な仕事として昇華させるとともに、死そのものが人間にとって日常であることを説き、恐れずにそれを直視する「作法」を示している。こうした哲学的行為が言葉の無い演技によっても可能であることを示したという点でこの映画は「人類の宝」だ。アカデミー賞を取ったのも必然である。同時に出てくる脇役の役者の演技が有名・無名を問わず総て素晴らしいことに驚く。映像の中に出てくる建築物が内部も外部も素晴らしい。同時に滝田監督の映画を昔から見てきた者には、これはまぎれもなく滝田映画であると解る。映画の中の総ての時間に全く無駄な部分が無い。これは映画の内容がどんなものであろうともいつも真摯な仕事をして何十本と映画を撮ってきた滝田監督の積み上げた業であり、スタッフの力である。その生き方は日本映画が絶望的な状況にあった時代に映画界に入った多くの監督たち(相米慎二、黒沢清、金子修介等)がたどった道と同じである。彼は彼らの代表者としてアカデミー賞の授賞台に立ったのだ。その歩みに心からの賛辞を送りたい。
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