おくりびと [DVD]
- 参考になった度とは・・・
- Amazon.co.jp でレビューが「参考になった」と投票した人の割合です
カスタマーレビュー
ただいま 全て の中から 発売日以前 で 星1つ ののレビューを表示中
伝統文化ではありませんからね・・・
185人中、143人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
死生観に本気で取り組んだ事には敬服しますが、“納棺師”という言葉は、北海道の一企業である“札幌納棺協会”(飲食チェーン「ポセイ丼」も多角経営中)が、葬儀ビジネスの一環として勝手に名乗り始めた造語であり、仏教との関連性もなく、ましてや日本の伝統文化でも何でもないことにはご注意下さい。
1954年の青函連絡船“洞爺丸”の沈没事故で、当時生花業を営んでいた創業者が、遺族への遺体の引き渡しを手伝ったことをきっかけに、葬儀業者の単なる一スタッフの仕事に過ぎなかった納棺作業を、あたかも伝統行事かのように“儀式化”することで事業を展開していきました。
本来は親族の手で行われるべき行為であり、美しい“作法”と言っても、所詮社内独自のマニュアルに過ぎません。“納棺の儀”というパフォーマンスに酔いしれるのも結構ですが、仏様の尊厳を本気で考えるのであれば、もっと親族として直接対面して、最後のひとときを大切にして頂きたいと思います。
もっとも、本質的なテーマは純粋なものと信じておりますので、本作品への感動を否定するものではありません。伝統的な葬儀法を尊ぶ傾向はあるにせよ、新しい儀式の台頭は、諸行無常の流れの中では当然の事かも知れません。ただ、その中の一つでしかない納棺師という渦を賛否するのではなく、今一度、葬儀を外部委託しているという現状を、死者を弔うという広い視点から捉えて頂きたいと思い、恐縮ながら一石を投じさせて頂きました。
![おくりびと [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zI%2BbcDJJL._SL160_.jpg)
